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2006年8月27日 (日)

鉄塔武蔵野線

[1997年・監督/長尾直樹■おすすめ度★★★★★ 観ておくべき度★★★★★ 思い入れ度★★★★★]

鉄塔武蔵野線 夏休み、誰でもやった自由研究。

そんな憧憬に包まれた、TVドラマ「電車男」で一気にブレイクした伊藤淳史くんがまだ『ちびのりだー』の面影も残す子供だった頃の一本だ。

武蔵野線、といわれる送電線の鉄塔を辿ってふたりの少年が行く。川の源流を目指すが如く。
なぜ? それは本人たちにもわからない。

'あそび'にはルールはあっても目的など無い。子供にとっては行為そのものが目的であり、そこに意味や理由など無いのだ。

だからひたすら自分たちの決めたその'あそび'のルールに従って進む。進み続ける。ルールどおりの儀式を行う。のどが渇いたらジュースを飲む。ひたすら飲む。子供たちの行動は原始的で単純でもある。

自分たちにも、どこがゴールなのかわからない。もしゴールしても、その先に何があるのかも知らない。

けれど大抵の'あそび'は日が暮れたら終わりになる。「カラスが鳴くから帰る」のだ。
だが、この男の子たちにとって、この'あそび'は日暮れになっても終わることがなく続く。

少年たちはそこで初めて気付くのだ。それが彼らにとっての、大いなる未知への旅なのだということを。これは、ひと夏の少年たちの冒険の物語。

夏休み、誰にも見せない、自分たちだけのひみつの自由研究。

たまには、ひぐらしの鳴くあの過ぎし夏の日を思い出しながら、この映画に浸ってみたい。

きっとあなたにとっても、大切な一本となるだろう。

鉄塔武蔵野線
B00009SF85
銀林みのる 長尾直樹 伊藤淳史
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