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2006年8月19日 (土)

実録 私設銀座警察

[1973年・監督/佐藤純弥■おすすめ度★★★★★ 観ておくべき度★★★★★ 思い入れ度★★★]

「銀座」で「私設警察」となれば、それは有無を云わせず泣く子も黙る安藤組を指すに他ならないわけで。
その当事者である安藤昇を主演に据えた一本。

パワフルかつアナーキズム溢れる作品。

主役のはずの渡瀬恒彦は出ている間じゅうヒロポン中毒で血のゲロを吐き続け、当人をモチーフにしてるはずの安藤昇も終盤に差しかかったとたん指をふっ跳ばされて悶死、かくして主役がほとんど不在のまま悪ノリ加減の梅宮辰兄ィと共にラストへと雪崩れ込んでゆく、とゆうトンでもない作品。そのラストもまたトンでもない終わり方なのだが…それは是非自分の目で確認を。
と、こんな破綻スレスレを綱渡りしつつ(いや、結果破綻し尽くしてしまうのかもしれないが)、パワーとスピードで押し切ってしまう演出の力業!
同監督のフィルモグラフィーの中でも傑作の部類に入るのではないだろうか。

それにしても当時のプログラムピクチャーの話の展開の無駄のなさ。完成度、ということではなく、ほんとうに「無駄がない」のだ。必要最低限のシーンで語るべきことは充分に語る。今ならたぶん3時間くらいにはなる内容を、これにより非常にスピーディなシーン転換で繋ぎ90分という枠に収めている。
総じてこの時期の作品はこんなもんで、作り手としては、たいへん勉強にもなるのだ。

じつはマイ・フェイバリット&ベスト邦画は同じ佐藤純弥監督の「新幹線大爆破」なのだが、その抜群のおもしろさについてはまたいずれ。

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