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2006年8月25日 (金)

タッチ

[2005年・監督/犬童一心■おすすめ度★★★ 観ておくべき度★★ 思い入れ度★★★]

タッチ スタンダード・エディション この原作が実写映画化されるのを聞いたとき、心配だったのは達也と和也の双子を誰がやるのかでも南ちゃんが誰になるかでもなく「あの長い漫画をどこまで話にすんのかな」だった。
少年サンデーコミックス版で全26巻。だから、おそらく劇場アニメ第一作「背番号のないエース」をベースに作っていくんじゃないか。で、続編を作り2部作とか3部作にするんだろう。そう思っていた。

だが犬童監督はその予想を見事に裏切り、すべてをたった一本の映画に凝縮させてしまった。

考えれば主演の三人は若く、そんな続編なんか作っている間にどんどん彼らの、役と同世代の"旬"は失われてしまう。結果かなり駆け足の展開にはなったが、一本で完結させたのは正解だろう。

本作でやはり特筆すべきは長澤まさみだ。

おそらく、もともとが彼女のためのアイドル映画的要素が企画としては強かったとは思うが、この一本の映画は彼女の瑞々しい一瞬の飛翔の瞬間を永遠に切り取ることに成功している。長澤まさみというひとりの女優の人生と、映画との幸福な出逢いがこのフィルムには記録されているのだ。
そのひとつの季節の1ページを僕らは永遠のものとして見続けることが出来る。映画はスクリーンに影を映し観る行為だが、ここで長澤まさみの生は光となり輝く。本作は、この幸せを堪能するだけで充分満足だろう。

犬童演出はある意味職人に徹してウェルメイドで観ていて飽きさせない。

けれど「金髪の草原」や「ジョゼと虎と魚たち」にハマったボクなんかにとっては『もっともっとヤっちゃってくれよ、犬童監督!!』なんて贅沢な欲求不満をちょっと感じたりもするんだけど。
…いや、ナニを期待したいのかは、わかる人だけわかってください。上の2作でこの監督が池脇千鶴にナニをさせたのかを知ってれば納得するでしょ。

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